独特な形状のスリッポン~コブラヴァンプ~

FLORSHEIM(フローシャイム)

スリッポンの中でも、甲の部分にモカシン縫い以外に何もないデザインの物を、「ヴァンプモカシン」と呼びますが、つま先にかけての形状が蛇の頭のような形になっているものを「コブラヴァンプ」と呼んでいます。
上から見るとよくわかりますが、確かにモカシン縫いの部分が、蛇の頭の形状に見えて迫力さえも感じてしまいますね。

コブラヴァンプと言えばアメリカのフローシャイム(Florsheim)の物が有名です。
フローシャイムは、1892年、アメリカのシカゴにて、ミルトン・フローシャイムと彼の父、シグムンドによって誕生したドレス靴ブランドです。
1950年代後半から1960年代中ごろに、アイビリーガーと称されるアメリカ北東部の大学生の間でコブラヴァンプが大ヒットしたことで有名になりました。

コブラヴァンプはスリッポンの発展系の靴ですから、基本的にはカジュアルな部類の革靴になります。ですから、アメリカントラッドなスタイルにとても相性がよく、ボタンダウンにチノパン等のコーデにも抜群に合います。季節が夏であれば、素足で合わせてもお洒落に決まります。また細身のスーツとの相性も良いのもコブラヴァンプの特徴で、ビジネスよりもプライベートでのスーツスタイルをお洒落に演出してくれます。


Florsheim(フローシャイム)

高品質な紳士靴をグローバルな市場で展開してきたフローシャイムのコブラヴァンプは、人気を博しながらも1990年代後期に生産を終了してしまいます。しかし、アメリカントラッドが再び注目されたことによって、日本人向けモデルとして復刻されたのです。

日本人向けモデルとは言え、その特徴あるコブラヴァンプのデザインは健在で、「高品質」の基本コンセプトを変えることなく見事に現代に復活しています。