長崎市の「竜馬のぶーつ」像(長崎市さるく観光課提供) |
坂本龍馬のブーツ
龍馬のトレードマーク
長崎市に「竜馬のぶーつ」と名づけられた、一風変わった銅像がある。坂本龍馬が長崎で結成した結社「亀山社中」の跡地近くに建つブーツだけの像だ。大きなブーツは中がくりぬかれており、実際に足を入れて龍馬になった気分で記念撮影もできる。
歴史有名人の人気投票を行えば、織田信長などとともに必ず上位にランクインする幕末のヒーロー・坂本龍馬。そのトレードマークといえば、やっぱり足元のブーツだろう。袴にブーツという出で立ちは当時でも見られない、龍馬のオリジナリティあふれるファッションである。
それでは、龍馬は実際にブーツをはいていたのだろうか? そして、はいていたとすれば、どこでブーツを手に入れたのだろうか? |
ブーツの出所は長崎か?
龍馬率いる亀山社中の取引相手として有名な人物に、長崎で活躍したイギリス商人トーマス・ブレイク・グラバーがいる。グラバーを訪問した龍馬が個人的に購入した、もしくはプレゼントされた、と考えることもできる。また、長崎の外国人居留地に唯一あった靴屋に「トンプソン商会」がある。もし、このブーツが龍馬のために作られたものならば、ここも出所の候補地のひとつといえよう。
そして、もっとも有名な龍馬の立位写真で龍馬がはいているブーツ、これは龍馬の私物ではなく、写真を撮影した長崎の写真師・上野彦馬の写真館の小道具という説もある。たしかに、龍馬の写真は数点が知られているが、ブーツをはいた龍馬の姿は彦馬の写真館にて撮影された写真以外に見られない。
誰かが龍馬にブーツを贈ったことを記した書簡や、龍馬の名が記されたブーツの注文書のような史料がないため、龍馬とブーツの出会いの場がどこかははっきりしないが、ブーツの有用性に早くから着目していたと思われる。 |
ブーツをはいた坂本龍馬肖像写真(高知県立坂本龍馬記念館提供) |