履いた瞬間、わあ、軽いなあと思いましたね。僕は野山と言わず、街と言わずよく歩くので、
いろいろな靴を履いてきましたけど、ウォーキングシューズの中でこれだけ軽い靴には出会った
ことがありませんでした。この靴は通気性に工夫を凝らしているそうですが、普段から長時間、
歩くことが多いのでムレは気になるんですよ。ムレ防止のために通気性をよくしているというのは
大事なことです。これから暑くなる季節なので、とてもいいと思いますよ。風通しもよくて、涼しいし。
登山のときはガッシリして重い靴を履きますが、こういう軽くて履きやすい靴は、買い物に
出かけたり、散歩や散策に合うんじゃないでしょうか。靴底が滑りにくくて、キュッと地面を
とらえるんです。タイルや石畳は意外と足を滑らせやすいので、街を歩く時なんかいいですよ。
歩く機会が増える旅行にもピッタリかもしれません。
色も(※)ダークブラウンと黒とベージュがあるんですね。好みの色をご夫婦それぞれで選んで、
履いてもいいんじゃないかな。デザインもおしゃれな感じでね。
この靴は、サイドにファスナーもついていますね。こういう仕様は、僕ははじめて履きました。
脱ぎ履きが楽でありがたいですよ。ムレにくく、軽くて、滑りにくくて、履きやすい。
高齢の方にも安心ですね。 ※レディースはブラック、ベージュ、アイボリー。

みなみらんぼう
近年は登山やトレッキングに
関する著書(『みなみならんぼう
の花の50名山』ほか)を発表、
エッセイストとしても
活躍している。


僕は四季を問わず野山を歩きます。晴れていればもちろん、雨が降っても、雪が降っていても。
もちろん街も、ここ(井の頭公園)もしょっちゅう歩いています。とにかく好きなんですよ。
歩くことが。この魅力をひとことで言うのは難しいな。自分の思った方向に、
四方八方どこにでも行くことができるからでしょうか。歩くことで自由を感じられる。
そこが自分に合っていると思います。

だから靴は好きです。靴とか、帽子とか、カメラっていうのは、たしなみっていうの
かな、男の人は大好きですよね。ただ、日本人で靴道楽は少ないんじゃないかな。
京都は「着道楽」で、大阪は「食い道楽」、神戸は「靴道楽」って言いますけどね。
靴道楽は楽しいですよ。この靴で、どこへ行こう、明日はあの靴で、来週はまた別の靴で、
みたいなことを考える。ある種の贅沢ですね。「贅沢」という言葉を「夢」に変えてもいい。
それから僕らみたいに登山をやる人間にとって、靴は命でもあるんですよ。武士で言えば
刀みたいなものかな。だから靴を洗ったり磨いたりするのは自分です。ほかのことはカミさんに
やってもらっても、靴だけは自分で手入れする。ソールを入れ替えたり、
靴ひもを調節したりして、自分なりの靴を仕上げていくんです。すると自分と靴の間に
一体感とでもいうものが出てきます。

そういえば、昔は旅館にやって来たお客さんが、上客がどうかを判断するときは、お辞儀
しながらおかみさんは足下を見るんだってね。今日一夜の宿をお願いしたいって来たら、
「いらっしゃいませ」って言って靴を見るんだって。それでこの客は金持っているなと。
そんな判断をしたらしいですよ。もっとも今はクラスレスになって、手頃ないい靴がたくさん
出てきましたから、こういうことは難しくなってきたでしょうけれど。値段が高いか
安いかというより、まず自分が気に入った靴を、一足お持ちになるといいと思います。

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1996(平成8)年5月にNHKサービスセンターより創刊された月刊『ラジオ深夜便』は、
NHKラジオの深夜番組「ラジオ深夜便」の素材を中心に編集している雑誌です。
本誌ではアンカーのゆっくりはっきりした語りを、大きな活字とゆったり組んだ
誌面で表現し、「です ます」の語り口調をそのまま文字に起こして、スタジオの
和やかな空気を伝えています。「明日へのことば」やアンカーコーナーなどの
インタビュー番組は、その語り口を生かしながら、放送のエッセンスを
わかりやすくまとめています。放送の魅力や特徴を文字で表現した”読む深夜便”で、
「もう一度聞きたい」「番組予定を教えて」「アンカーについて知りたい」などの
リスナーの要望に応えています。
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